士業
士業のYouTube186件、公開本数の中央値は83本で登録者1000人未満は63%
(初版は2026年9月の抽出ぶんで書き、2026年10月に測り直した値へ数字を差し替えました)
こんにちは。売らないメディアパートナーズです。
事務所のYouTubeを続けてきたけれど、ほかの士業事務所はどこまで出しているのか。本数を積んだ先に何を見ればいいのか。そう思ったことはないでしょうか。
士業に関するYouTubeチャンネル186件を集計しました。73%は事務所・法人と判るチャンネルで、公開本数は中央値で83本、投稿間隔は中央値で3.2日です。同じ186件で登録者1000人未満は63%、公開本数50以上の114件では43%でした。
公開本数の中央値
83本
n=186
投稿間隔の中央値
3.2日
n=180
登録者1000人未満
63%
n=186
01186件の73%は事務所・法人のチャンネル。本数の中央値は83本で、登録者1000人未満は63%(n=186)
先に結論を書きます。この186件のうち、公開本数を50本以上積んでいたのは114件でした。その114件でも、登録者1000人未満が43%を占めています。数字が離れていたのは、本数を積んだ先のところです。
2026年10月に、士業に関するYouTubeチャンネル186件を集計しました。そのうち73%は、チャンネル名か概要欄に載っているサイトから事務所・法人のものと判るチャンネルでした。公開本数は中央値で83本(n=186)、投稿と投稿の間隔は中央値で3.2日でした(n=180)。
ここでいう投稿間隔は、各チャンネルの直近最大20本から計算した平均間隔を、180件ぶん並べた中央値です。全履歴のペースではないので、公開本数と掛け合わせて継続年数を出すことはできません。
1本あたりの再生数は中央値で319回でした(n=186)。真ん中の半分が入る帯は、下位4分の1の境界が79回、上位4分の1の境界が1206回です。同じ業種の中でも、1本あたりの回り方が置かれている位置は広く散っています。
同じ186件で、登録者1000人未満のチャンネルは63%でした。公開本数50本以上のチャンネルだけに絞った114件では、その割合が43%になります。
186件で63%、公開本数50以上の114件で43%。この記事では、そこへ至るまでの4つの数字を順番に並べます。
02調べ方
2026年9月から2026年10月にかけて、YouTubeの検索から士業に関するチャンネルを186件抽出しました。見たのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数の中央値・登録者数の4つと、チャンネル名か概要欄に載っているサイトから事務所・法人のものと判るかどうかです。その判定に当たったのが186件のうち73%でした。名義の登記は見ていません。
この186件は、検索から辿れて、抽出した時点で更新が続いていたチャンネルだけです。更新が止まったチャンネルは検索から辿れないので拾えておらず、これは業界全体の平均ではありません。なお、最終投稿からいちばん間が空いていたもので108日ですが、これは観測された最大値で、こちらで日数を決めて切ったものではありません。
「いま出し続けているチャンネルの中での分布」として読んでください。ここから士業全体の姿を出すことはできません。
- 母数は指標ごとに違います。公開本数・再生数・登録者は186件、投稿間隔は間隔を計算できた180件です。数字には毎回そのnを添えます
- 186件を横に並べる時は、平均でなく中央値と四分位を使います。分布が広く、平均だと実態から離れるためです
- 各チャンネルの投稿間隔は、そのチャンネルの直近最大20本の平均です。再生数も直近10本の中央値で、全公開本数を通した値ではありません。公開本数と投稿間隔を掛け合わせて継続年数を出すことはできません
- 見ているのは公開されている数字だけです。制作にかかった費用や工数はこの調査に入っていないので、この記事では触れません
03実測で分かったこと3つ(事務所・法人の割合と公開本数・投稿間隔と再生数・登録者)
1. 73%は事務所・法人のチャンネル。公開本数の中央値は83本、真ん中の半分は28本から219本(n=186)
186件のうち73%は、チャンネル名か概要欄に載っているサイトから事務所・法人のものと判るチャンネルでした。
公開本数は中央値で83本、真ん中の半分が28本から219本の帯に入ります。自事務所がどこに入るかは、チャンネルの動画一覧を開けばその場で確かめられます。
帯は真ん中の半分(28本〜219本)が入る範囲、縦線が中央値です。
2. 投稿間隔の中央値は3.2日、1本あたり再生数の中央値は319回
投稿間隔は中央値で3.2日、間隔が長いほうの4分の1に入る境界が7.7日でした(n=180)。ただしこれは境界の値であって、その先に分布が無いという意味ではありません。
間隔を計算できた180件のうち、間隔が14日を超えるものが28件、30日を超えるものが9件ありました。いちばん長いもので223.3日でした。この種の最大値は公開本数の少ないチャンネルから出やすく、平均のもとになる間隔の数そのものが少ないので、多くの間隔を平均した数字として読まないでください。
1本あたりの再生数は中央値で319回、真ん中の半分が79回から1206回の帯に入ります(n=186)。各チャンネルの直近10本の中央値なので、過去にたまたま大きく回った1本があっても、この数字はそこへ引っ張られません。
真ん中の半分が入る帯どうしで比べると、公開本数は28本から219本、1本あたり再生数は79回から1206回です。投稿間隔はこの集計で下側の境界を出していないので、帯の広さとしては並べられません。
中央値は3.2日ですが、そこから大きく離れたところにも分布があります。30日を超える件数は14日を超える件数の内側に含まれます。
帯は真ん中の半分(79回〜1206回)が入る範囲、縦線が中央値です。
3. 登録者1000人未満は63%(n=186)。本数50以上に絞った114件では43%(n=114)
186件のうち63%が登録者1000人未満でした。公開本数50本以上に絞った114件では43%です。
同じ114件のうち、1本あたり再生数の中央値が100回未満なのは18%でした。
下の帯は、公開本数が50本以上という条件で絞った114件での割合です。
| 項目 | 中央値 | 下位25% | 上位25% |
|---|---|---|---|
| 公開本数(n=186) | 83本 | 28本 | 219本 |
| 投稿間隔(n=180) | 3.2日 | — | 7.7日 |
| 1本あたり再生数・各チャンネルの中央値(n=186) | 319回 | 79回 | 1206回 |
出典:2026年9月から2026年10月にかけてYouTubeの検索から抽出した、士業に関するチャンネルの実測値。「下位25%」「上位25%」はその位置の境界の値で、その層に入るチャンネルの実績値でも分布の端でもない。母集団は抽出した時点で更新が続いていたチャンネルに限る。
04積み上げの3つを出してから、114件の分かれ方に自事務所を置く
ここまでの要点
186件の73%は事務所・法人と判るチャンネルで、公開本数の中央値は83本、投稿間隔の中央値は3.2日、1本あたり再生数の中央値は319回でした。同じ186件で登録者1000人未満は63%、公開本数50以上に絞った114件では43%です。
ここまでの数字は、そのまま自事務所のチャンネルと並べられます。並べるのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数・登録者数の4つです。公開本数と登録者数は、チャンネルページと動画一覧を開けばそのまま見えます。投稿間隔と1本あたり再生数は、この記事と同じ数え方(直近最大20本の平均と、直近10本の中央値)で出してください。
先に見るのは前の3つです。本数83本、間隔3.2日、再生数319回という中央値に対して、自事務所がどのあたりにいるか。この3つは、同業がすでに数字を持っている場所です(本数と再生数は186件、間隔は計算できた180件)。
1本あたり再生数は、真ん中の半分が79回から1206回の帯に入ります(n=186)。下位4分の1はその79回より下に、上位4分の1は1206回より上にいます。自事務所の値を置く時は、この帯の外側にも全体の半分がいることを前提にしてください。
そのうえで登録者数を置きます。186件では63%が1000人未満、公開本数50本以上という条件で絞った114件では43%でした。同じ114件で、1本あたり再生数の中央値が100回未満なのは18%です。
ただし、4つの数字を同時に満たす割合までは集計していません。ここでは並べるだけにします。
原因までは実測の外なので書きません。この186件から言えるのは、公開本数の中央値が83本(n=186)、投稿間隔の中央値が3.2日(n=180)、登録者1000人未満が63%(n=186)という、指標ごとの並びまでです。中央値は指標ごとに別のチャンネルから出るので、その両方を同時に満たすチャンネルがいるという意味ではありません。
この186件の公開本数は中央値で83本、真ん中の半分が28本から219本でした。自事務所の値をこの帯に置いたあとに決めるのは本数の目標ではなく、それを誰がどう回すかの体制です。次の章では、社内で続ける場合と外に出す場合で、それぞれ先に決めておくことを並べます。
05社内でやる場合/外に出す場合に決めておくこと
ここからは実測の話ではなく、運用の話です。社内で回すか外に出すかに関わらず、先に決めておくと後で揉めない項目を並べます。
社内でやる場合に決めておくこと
- 撮影と編集を業務のどの時間に置くか。申告期や決算期で使える時間が変わるので、枠のほうを先に押さえる
- 企画を最終的に決める人をひとりに決める。事務所内で毎回決め直す形だと、投稿と投稿の間隔が空く
- 公開前の確認を誰が最終的に行うか。法令や制度の内容に触れる回は、確認する人と順番を先に決めておく
- 事例をどこまで扱うか。顧問先や相談者が特定されない形にするための線引きを、始める前に決めておく
- 所属する会の広告に関する決まりを、誰がいつ確認するか。公開前のどの段階で見るかまで決めておく
- 1本あたりにかける時間の上限を決める。上限が無いと仕上げのほうへ工数が寄って、本数が動かなくなる
- 追う数字を1つに決める。登録者数か、1本あたり再生数か、事務所名の指名検索や問い合わせの件数か
外に出す場合に決めておくこと
- 企画をどちらが決めるか。出来上がった台本の確認だけを受け持つのか、企画の段階から任せるのか
- チャンネルのアカウントを誰の名義で持つか。契約が終わった時点で、動画と登録者が事務所に残る形になっているか
- 法令や制度の内容をどちらが確認するか。改正が入った回を差し替えるかどうかを、誰がいつ判断するか
- 所属する会の広告に関する決まりを、最終的に誰が確認するか。委ねる範囲を先に文章で決めておく
- 出演者を立てるかどうか。顔を出す形にするかは事業者が決めることで、どちらの形でも作れます
- 公開前の確認をどこまで委ねるか。個別の相談に近い内容を含む回の扱いを、始める前に決めておく
- 更新が止まった時に、誰がどこまで責任を持つか
売らないメディアパートナーズは、ここで並べた外に出す側の受け手です。始める前にこの項目を決めきってから動く進め方をとっているので、発注を決める前の段階で、決め方だけを一緒に整理する相談でも構いません。