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ECのYouTube216件、公開本数の中央値は321本で登録者1000人未満は33%

こんにちは。売らないメディアパートナーズです。

広告やモールの施策にはすでに予算を置いていて、YouTubeをどの枠で持つかを決める立場の方に向けて書きました。ECに関する語でYouTubeを検索した時、自社のチャンネルと同じ棚には、どんな相手がどのくらいの本数で並んでいるのか。枠を決める前に、そこを見ておきたいと思ったことはないでしょうか。

2026年9月5日に、EC事業者に関するYouTubeチャンネル216件を集計しました。公開本数は中央値で321本、1本あたりの再生数は中央値で1245回、投稿間隔は中央値で2.2日です。同じ216件で登録者1000人未満は33%、公開本数50本以上の185件では24%でした。

216件のうち、チャンネル名か概要欄のサイトから会社のものと機械的に判定できたのは31%でした。判定は目安で、会社のチャンネルでも判定から漏れるものがあります。個人が運営するチャンネルや、EC事業者を支援・解説する側のチャンネルも混ざっている可能性があります。1件ずつの仕分けはしていないので、そうした相手も含めた棚の数字として読んでください。

公開本数の中央値

321本

n=216

投稿間隔の中央値

2.2日

n=216

登録者1000人未満

33%

n=216

01公開本数の中央値は321本、登録者1000人未満は33%(n=216)

先に結論を書きます。この216件の公開本数は中央値で321本でした(n=216)。同じ216件で、登録者1000人未満のチャンネルは33%です。公開本数50本以上に絞った185件では24%でした(n=185)。

2026年9月5日に、EC事業者に関するYouTubeチャンネル216件を集計しました。ネットショップやオンラインストアの新商品紹介、楽天市場の店舗、自社ブランドの開発、お取り寄せや通販の商品紹介、D2Cブランド、越境EC、店長やスタッフの紹介を扱うチャンネルが混ざっています。

投稿と投稿の間隔は中央値で2.2日です(n=216)。この記事では更新の頻度を投稿間隔(日数)で見ます。ここでいう投稿間隔は、各チャンネルの直近最大20本から計算した平均間隔を、216件ぶん並べた中央値です。

この2.2日という値は、真ん中に来るチャンネルが2日あまりに1本のペースで出していることを示します。自社の更新ペースと並べる時は、まずこの土台を先に置いてください。全履歴のペースではないので、公開本数と掛け合わせて継続年数を出すことはできません。直近最大20本の平均なので、直近でまとめて出した時期があれば、その分だけ短い値になります。

1本あたりの再生数は中央値で1245回でした(n=216)。こちらも各チャンネルの直近10本の中央値を並べたもので、全公開本数を通した1本あたりではありません。

この記事では、公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数・登録者数の4つを、この順番で並べます。

02調べ方

2026年9月5日に、YouTubeの検索からECに関するチャンネルを216件抽出しました。ネットショップやオンラインストアの新商品、楽天市場の店舗、越境ECでの販売、自社ブランドの開発、お取り寄せ、通販の商品紹介、D2Cブランド、店長やスタッフの紹介といった切り口で検索しています。

見たのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数の中央値・登録者数の4つです。あわせて、216件のうちチャンネル名か概要欄のサイトから会社のものと判るチャンネルを数えると31%でした。

この31%は、チャンネル名に「株式会社」などの会社の種類を示す語や、「ショップ」「ストア」「ブランド」といった業態を示す語、あるいは「公式」の語が入っているか、概要欄の先頭に置かれたURLのドメインが .jp や .com などで終わるかのどちらかで機械的に付けた判定です。

このうち「公式」は会社の種類でも業態でもないので、個人が運営する「◯◯公式」というチャンネル名でも真になります。サイトが自前のものかどうかまでは見ていません。登記を確かめたものでもないので、個人で運営しているチャンネルもここに入ります。

検索の切り口の性質上、EC事業者以外が運営するチャンネルも混ざっています。全件がEC事業者のチャンネルだと確かめたものではありません。とくに、EC事業者へ向けてコンサルティング・マーケティング支援・EC制作・越境EC支援などを提供する側のチャンネルや、EC業界を解説するメディア・教育系のチャンネルが混ざっている可能性があります。

自社ブランドの販売ではなく、せどり・転売・輸出のやり方を解説したり実演したりする個人のチャンネルが混ざっている可能性もあります。1件ずつ中身を確かめて除く仕分けはしていないので、こうしたチャンネルも含めた分布として読んでください。

この216件は、検索から辿れて、抽出した時点で更新が続いていたチャンネルだけです。更新が止まったチャンネルは検索から辿れないので拾えておらず、これは業界全体の平均ではありません。なお、最終投稿からいちばん間が空いていたもので80日ですが、これは観測された最大値で、こちらで日数を決めて切ったものではありません。

「2026年9月5日時点で出し続けていたチャンネルの中での分布」として読んでください。ここからEC業界全体の姿を出すことはできません。

  • 公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数・登録者はいずれも216件です。公開本数50本以上という条件で絞った時は185件になります。数字には毎回そのnを添えます
  • 216件を横に並べる時は、平均でなく中央値と四分位を使います。分布が広く、平均だと実態から離れるためです
  • 各チャンネルの投稿間隔は、そのチャンネルの直近最大20本の平均です。再生数も直近10本の中央値で、全公開本数を通した値ではありません。公開本数と投稿間隔を掛け合わせて継続年数を出すことはできません
  • 投稿間隔は下位4分の1を集計していません。この指標だけは帯を持たないので、ほかの指標と帯の広さで比べることはできません
  • 見ているのは公開されている数字だけです。制作にかかった費用や工数、売上への効き方はこの調査に入っていないので、この記事では触れません

03実測で分かったこと3つ(公開本数・投稿間隔と再生数・登録者)

1. 公開本数の中央値は321本、真ん中の半分は106本から726本(n=216)

公開本数の分布(n=216)
中央値 321本 106本 下位25% 726本 上位25% 中央値 321本 106本 下位25% 726本 上位25%

帯は真ん中の半分(106本〜726本)が入る範囲、縦線が中央値です。

216件の公開本数は中央値で321本、真ん中の半分が106本から726本の帯に入ります。下位4分の1の境界が106本なので、それより少ないチャンネルも全体の4分の1あります。自社の公開本数は、動画一覧を開けばその場で数えられます。

2. 投稿間隔の中央値は2.2日、1本あたり再生数の中央値は1245回(n=216)

投稿間隔が空いているチャンネルの件数(n=216)
全体 216件 14日を超える 21件 30日を超える 7件 全体 216件 14日を超える 21件 30日を超える 7件

中央値は2.2日ですが、そこから大きく離れたところにも分布があります。30日を超える件数は14日を超える件数の内側に含まれます。

1本あたり再生数(各チャンネルの直近10本の中央値)の分布(n=216)
中央値 1245回 219回 下位25% 4182回 上位25% 中央値 1245回 219回 下位25% 4182回 上位25%

帯は真ん中の半分(219回〜4182回)が入る範囲、縦線が中央値です。

投稿間隔は中央値で2.2日、間隔が長いほうの4分の1に入る境界が5.5日でした(n=216)。ただしこれは境界の値であって、その先に分布が無いという意味ではありません。この216件では、間隔の下位4分の1にあたる値を集計していません。中央値と、長いほうの境界と、裾の件数の3つで読んでください。

216件のうち、間隔が14日を超えるものが21件、30日を超えるものが7件ありました。30日を超える7件は、14日を超える21件の内側に含まれます。中央値の2.2日から離れたところにも分布がある、という読み方をしてください。

1本あたりの再生数は中央値で1245回、真ん中の半分が219回から4182回の帯に入ります(n=216)。各チャンネルの直近10本の中央値なので、過去にたまたま大きく回った1本があっても、この数字はそこへ引っ張られません。

3. 登録者1000人未満は33%(n=216)。公開本数50本以上に絞った185件では24%(n=185)

登録者1000人未満の割合
全体(n=216) 33% 公開本数50以上(n=185) 24% 全体(n=216) 33% 公開本数50以上(n=185) 24%

下の帯は、公開本数が50本以上という条件で絞った185件での割合です。

216件のうち33%が登録者1000人未満でした。公開本数50本以上という条件で絞った185件では24%です。同じ185件のうち、1本あたり再生数の中央値が100回未満なのは15%でした。

項目中央値下位25%上位25%
公開本数(n=216)321本106本726本
投稿間隔(n=216)2.2日—5.5日
1本あたり再生数・各チャンネルの中央値(n=216)1245回219回4182回

出典:2026年9月5日にYouTubeの検索から抽出したEC事業者に関するチャンネルの実測値。支援会社・メディア・教育系や個人のノウハウ系のチャンネルが混ざっている可能性があり、仕分けはしていない。「下位25%」「上位25%」はその位置の境界の値で、その層に入るチャンネルの実績値でも分布の端でもない。投稿間隔は下位25%を集計していないため空欄にしている。母集団は抽出した時点で更新が続いていたチャンネルに限る。

04216件の中央値と並べてから、185件の分かれ方に自社のチャンネルを置く

ここまでの要点

216件の公開本数の中央値は321本でした。1本あたり再生数の中央値は1245回、投稿間隔の中央値は2.2日です。同じ216件で登録者1000人未満は33%、公開本数50本以上に絞った185件では24%でした。

ここまでの数字は、そのまま自社のチャンネルと並べられます。並べるのは公開本数・投稿間隔・1本あたり再生数・登録者数の4つです。公開本数と登録者数は、チャンネルページと動画一覧を開けばそのまま見えます。投稿間隔と1本あたり再生数は、この記事と同じ数え方(直近最大20本の平均と、直近10本の中央値)で出してください。開くだけでは出ない2つなので、先に数え方をそろえます。

並べる前に、投稿間隔についてもう一度置いておきます。この216件は、中央値が2.2日、長いほうの4分の1に入る境界が5.5日という母集団です。週に1本(間隔7日)というペースをここに重ねると、中央値からも、その境界からも離れた位置に出ます。

この指標は下位4分の1を持たないので、自社が帯の中に入っているかという見方はできません。投稿間隔については、14日を超えるものが21件、30日を超えるものが7件という裾のほうに自社が入るかどうかを見るほうが扱いやすいです。

先に見るのは前の3つです。公開本数、投稿間隔、1本あたり再生数のそれぞれで、自社のチャンネルが216件の中央値に対してどちら側にいるか。3つは別々の分布なので、1つずつ見てください。

そのうえで登録者数を置きます。216件では33%が登録者1000人未満、公開本数50本以上という条件で絞った185件では24%でした。ただし、4つの数字を同時に満たす割合までは集計していません。ここでは並べるだけにします。

原因までは実測の外なので書きません。この216件から言えるのは、4つの指標それぞれの分布と、公開本数50本以上という条件で絞った185件のうち24%が登録者1000人未満だった、というところまでです。

本数と間隔をどこまで出すかは、どの予算の枠で持ち、誰がどう回すかという話に直結します。次の章では、社内で続ける場合と外に出す場合で、それぞれ先に決めておくことを並べます。

05社内でやる場合/外に出す場合に決めておくこと

ここからは実測の話ではなく、社内での決め方の話です。社内で回すか外に出すかに関わらず、先に決めておくと後で揉めない項目を並べます。金額・期限・目標の数字はこちらからは置きません。どれも自社の事情で決まるものなので、項目の形だけを並べます。

社内でやる場合に決めておくこと

  • YouTubeにかける費用を、どの予算の行から出すか。既存の広告費から振り替えるのか、広告やモールの施策とは別に上へ乗せるのかで、比べる相手と、止める時の判断の仕方が変わる
  • 続けるか止めるかを、誰が、始めてから何か月の時点で決めるか。その時に見る数字と期限は、始める前に社内で置いておく
  • 広告代理店・モールの運用担当・CRMの担当と、YouTubeで受け持つ役割が重ならないように線を引く。同じお客様へ同じ訴求が重なると、あとで数字を見る時にどの施策の分かを分けにくくなる
  • 追う数字を決める。新しいお客様の側の数字(ブランド名や商品名の指名検索、商品ページへの流入)だけでなく、既存のお客様の側の数字(リピート購入、購入後のお客様が動画を見ているか)も候補に入れる。どれを選び、どこまで来れば続けるかは自社で置く
  • 企画を最終的に決める人をひとりに決める。毎回決め直す形だと、投稿と投稿の間隔が空く
  • 商品の表示と広告の言い回し(効き目・価格・割引の表現)を、社内の誰が最終確認するか。撮影の前に決めておく
  • 概要欄から案内する先を、自社サイトの商品ページにするか、出店しているモールの店舗ページにするかを決める
  • 撮影の時間帯、使う商品サンプルの出し方、伝票や宛名ラベルなどお客様の情報が映り込まない範囲といった現場の手順は、現場の担当者が決める範囲として預け、誰に預けるかだけを決める

外に出す場合に決めておくこと

  • 発注の前に、月にいくらまでを出して、何が返ってくれば続けるのかを社内で置く。続けるか止めるかを決める数字と期限は、発注先に決めてもらうのではなく自社の側で先に持っておく
  • チャンネルのアカウントを誰が開設して、誰が持ち主として管理するか
  • 契約が終わった時点で、動画と登録者が自社に残る形になっているか
  • ブランドや店舗が複数ある時に、チャンネルを1つにまとめるか、ブランドや店舗ごとに分けるか。契約の単位とアカウントの持ち主も、その分け方に合わせて決まる
  • すでに付き合いのある広告代理店やモールの運用支援と、どこで線を引くか。動画を広告の素材としても使うのか、チャンネルの運用だけを任せるのかで、発注先どうしの受け持ちが変わる
  • 企画をどちらが決めるか。出来上がった台本の確認だけを受け持つのか、企画の段階から任せるのか
  • 商品の表示と広告の言い回しを、誰がどの順で確認するか。効き目・価格・割引に触れる回は、外部の制作側の確認と社内の最終確認の順番を、撮影日を決める前に確定させておく
  • 出演者を立てるかどうか。顔を出す形にするかは事業者が決めることで、どちらの形でも作れます
  • 仕入れ先・製造元・原価に近い情報のうち、外に出してよい範囲と伏せる範囲を先に線引きする
  • 価格の改定や販売終了があった時に、公開済みの動画をどう扱うか。差し替えるのか、概要欄で断るのかを先に決める
  • 新商品の発売や大型セールに合わせて公開する回は、撮影に使う商品を誰がいつ渡すかを、公開日から逆算して決めておく
  • 更新が止まった時に、誰がどこまで責任を持つか

売らないメディアパートナーズは、ここで並べた外に出す側の受け手です。始める前にこの項目を決めきってから動く進め方をとっているので、発注を決める前の段階で、予算の枠や続けるかどうかの決め方だけを一緒に整理する相談でも構いません。